SKD11(合金工具工)の材料特性?用途?機械特性
・C:炭素機械的性質に最も寄与する元素。強度上昇、焼入れ性向上に効果があるが高すぎると延性、靭性が低下する。Cr,W,Mo,Vなどと炭化物を形成して耐摩耗性を得る。
・Si:シリコン
脱酸材として使用される。0.5%以下では、フェライトに固溶し、延性、靭性を損なわずに強度を上げる。
・Mn:マンガン
焼入性、靭性が良くなる。
・P:リン
偏析しやすい元素で、靭性、溶接性を損なうがCu,Crと共に耐候性には効果がある。
・S:硫黄
偏析しやすい元素で、靭性、溶接性、加工性に悪影響があり、極力少なくすることが望ましいが切削加工時にチップブレーカとして作用するため切削性を向上させる。
・Cr:クロム
焼入性を増大させ、耐候性、耐食性の向上に有効な元素であり、耐酸化性、高温特性などの向上にも寄与。
・Mo:モリブデン
FeやCrとともにCと化合して硬い複炭化物を形成し、耐摩耗性、焼入硬化性や高温時硬度を高める。
・V:バナジウム
微量の添加で炭化物や窒化物になり結晶粒の微細化へ寄与。耐摩耗性、靭性を増大させる。
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